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鋼の錬金術師 (15) (ガンガンコミックス (0692))
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荒川 弘
スクウェア・エニックス
グループ:Book /ランキング:-
価格:¥ 420
発売日:2006-11-22 /通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー
おすすめ度:
「マンガ」が「漫画」を超え、芸術になった時
(2008-12-13)
芸術性の高いマンガというものは、他に幾らでも存在する。だが、架空の戦争を題材として、限界状況の人間の内面をこれほど深く、リアルに表現した作家はこれまで存在しなかった。
BANANA FISHやファイヴスター・ストーリーズなど、戦争を題材にした優れた漫画作品は過去にも今にもあるが、作中の登場人物の想いに対して、あくまで創作上の共感以上のものは抱けない。しかし、この作品で切々と語られる哀しい人間模様は、我々の祖父世代が太平洋戦争で抱いたに違いない「戦争の不条理」をこの胸に呼び起こすかのような真に迫る力を持っている。名もない老人の、「恨みます」という一言が、あまりにも重い。
義務と理想の狭間で苦悩する焔の錬金術師の、優しさゆえに心が壊れていく豪腕の錬金術師の、そして彼らの対極の場所から最も人間の本質を突く紅蓮の錬金術師の言葉の一つ一つが、今を生きる我々に「世界の正義とは誰が判断するのか」と「人間の尊厳と命の価値とは誰が決めるのか」という極めて哲学的で難しい問いを投げかけてくる。
何度でも読み返したい巻!!
(2008-11-20)
多くの登場人物のイシュバール戦当時が描かれてますが、
アームストロング少佐のシーンが一番印象に残っています。
既に読んだ方であれば、「少佐のシーン」でどこだかわかるのではないでしょうか。
優しい少佐なだけに、とても辛い場面でした。
ハガレンは色々考えさせられます・・・
(2008-06-13)
自分は今高1ですが、ハガレンは多くの同世代に読んで欲しい漫画です。やっぱり漫画というと、J誌漫画のような娯楽性を優先しがちですが。この15巻ではイシュヴァール殲滅戦のエピソードが全話を通して綴られています。ミリタリー映画等よく見る自分にとっては、映画で見慣れた凄惨なシーンに、今まで慣れ親しんできたキャラクターたちが投入されているのに衝撃を受けました。大佐は゛化け物゛と呼ばれイシュヴァール人を殺戮し、ヒューズ中佐(大尉)はライフルを手に突撃し仲間の死を目撃する。しかし彼らの泥にまみれた戦いがあったからこそ今の平和があり、これからも戦い続けなくてはならないと16巻で語る中尉。そして国を変えると決意する大佐。平和ってなんだろうと否が応にも考えてしまう内容でした。自分たちの祖父以前の人間が血にまみれて戦場を駆けたからこそ、今の日本の平和がある。次世代の人間にはその平和を引き継いでいく義務がある。単純だけどとても大切なこと。だからこの平和を脅かそうなんて馬鹿なことを考えてはいけない。そう考えると、自分もこの国の平和を維持する為なら、我が身を惜しまず日本の礎になろうという気さえしてきます。ハガレンはスカーというテロリストを通して、今の国際情勢にだって疑問を投げかけています。なぜ今米国でテロが起こるのか。東欧の人たちがテロ活動に走るのはなぜ?欧米の人間にも非はあるだろう、両者共々恨みあい、正義に染まった大義名分を掲げているのかもしれない、ただ誰かが我慢すれば、少しは分かり合えるようになるのでは?「堪えねばならんのだよ」イシュヴァール人の師父がスカーに言っていました。憎しみの連鎖は誰かが断たねばならないと。いつの日か、国同士が議論だけで全て解決できる日が来るといいですよね。若人がこんなこと書く資格なんて無いのかもしれませんがね。まあ暇だから考えるんでしょう(笑)。
少年マンガの挑戦ともいえる巻
(2007-08-21)
少年マンガのレベルでどこまで戦争を表現できるかを挑戦した巻と言えますね。
荒川氏はこの巻を書き上げる際に多くの戦争体験者から話を聞いたそうです。
しかし、それでもその話をどれだけマンガに書き込めたかは疑問です。少年マンガという点から、制限も多いはずです。ただその限界に挑戦していると感じました。
戦争は私も体験していないし、どこか「臭いものに蓋」の感覚で見ないようにしている人が、今の大人には多いと感じます。子供も読めるマンガでそれを表現しようとした荒川氏には頭が下がります。
作品としても名台詞が多いです。
キンブリーの「目を背けるな」の台詞。ただの悪役の台詞ではなく、考えさせれるものです。
これは戦争がない時代でも、例えば私たちは生き物を殺して生きている。しかしと殺場を見ることすらしない。目を背けない努力を大人すら今は怠っていると感じます。そういう意味ではこのキンブリーというキャラは「まともな人間」です。
キングブラッドレイの「神」についてのくだりも印象的です。
ノックスの「医者なのになんで人を殺しているんだ」や「おっさんは子供が殺し合うところは見たくない」。彼の人間味あふれる葛藤と苦悩、そして家族への想いはイシュバールの悲惨さを最もよく表現しているとすら感じます。
そしてマスタングの「理想を語れ」
青臭いかもしれませんが私も凹んでもなお、理想を語れる大人でありたいです。
これは戦争か?
(2007-03-26)
イシュバール殲滅戦は凄かった!ここまで書き上げた荒川先生に感服しました。
…ところで、これって無差別虐殺(ホロコースト)であり戦争ではないですよね?これを見て「戦争の悲惨を知った」という意見がありますが、戦争とはチョット意味合いが違う様な…。(決して批判ではないのであしからず)
それにしても、女・子供を含む民間人のイシュバール人を『殲滅』って無茶苦茶だなι
おすすめ度:
「マンガ」が「漫画」を超え、芸術になった時
芸術性の高いマンガというものは、他に幾らでも存在する。だが、架空の戦争を題材として、限界状況の人間の内面をこれほど深く、リアルに表現した作家はこれまで存在しなかった。
BANANA FISHやファイヴスター・ストーリーズなど、戦争を題材にした優れた漫画作品は過去にも今にもあるが、作中の登場人物の想いに対して、あくまで創作上の共感以上のものは抱けない。しかし、この作品で切々と語られる哀しい人間模様は、我々の祖父世代が太平洋戦争で抱いたに違いない「戦争の不条理」をこの胸に呼び起こすかのような真に迫る力を持っている。名もない老人の、「恨みます」という一言が、あまりにも重い。
義務と理想の狭間で苦悩する焔の錬金術師の、優しさゆえに心が壊れていく豪腕の錬金術師の、そして彼らの対極の場所から最も人間の本質を突く紅蓮の錬金術師の言葉の一つ一つが、今を生きる我々に「世界の正義とは誰が判断するのか」と「人間の尊厳と命の価値とは誰が決めるのか」という極めて哲学的で難しい問いを投げかけてくる。
何度でも読み返したい巻!!
多くの登場人物のイシュバール戦当時が描かれてますが、
アームストロング少佐のシーンが一番印象に残っています。
既に読んだ方であれば、「少佐のシーン」でどこだかわかるのではないでしょうか。
優しい少佐なだけに、とても辛い場面でした。
ハガレンは色々考えさせられます・・・
自分は今高1ですが、ハガレンは多くの同世代に読んで欲しい漫画です。やっぱり漫画というと、J誌漫画のような娯楽性を優先しがちですが。この15巻ではイシュヴァール殲滅戦のエピソードが全話を通して綴られています。ミリタリー映画等よく見る自分にとっては、映画で見慣れた凄惨なシーンに、今まで慣れ親しんできたキャラクターたちが投入されているのに衝撃を受けました。大佐は゛化け物゛と呼ばれイシュヴァール人を殺戮し、ヒューズ中佐(大尉)はライフルを手に突撃し仲間の死を目撃する。しかし彼らの泥にまみれた戦いがあったからこそ今の平和があり、これからも戦い続けなくてはならないと16巻で語る中尉。そして国を変えると決意する大佐。平和ってなんだろうと否が応にも考えてしまう内容でした。自分たちの祖父以前の人間が血にまみれて戦場を駆けたからこそ、今の日本の平和がある。次世代の人間にはその平和を引き継いでいく義務がある。単純だけどとても大切なこと。だからこの平和を脅かそうなんて馬鹿なことを考えてはいけない。そう考えると、自分もこの国の平和を維持する為なら、我が身を惜しまず日本の礎になろうという気さえしてきます。ハガレンはスカーというテロリストを通して、今の国際情勢にだって疑問を投げかけています。なぜ今米国でテロが起こるのか。東欧の人たちがテロ活動に走るのはなぜ?欧米の人間にも非はあるだろう、両者共々恨みあい、正義に染まった大義名分を掲げているのかもしれない、ただ誰かが我慢すれば、少しは分かり合えるようになるのでは?「堪えねばならんのだよ」イシュヴァール人の師父がスカーに言っていました。憎しみの連鎖は誰かが断たねばならないと。いつの日か、国同士が議論だけで全て解決できる日が来るといいですよね。若人がこんなこと書く資格なんて無いのかもしれませんがね。まあ暇だから考えるんでしょう(笑)。
少年マンガの挑戦ともいえる巻
少年マンガのレベルでどこまで戦争を表現できるかを挑戦した巻と言えますね。
荒川氏はこの巻を書き上げる際に多くの戦争体験者から話を聞いたそうです。
しかし、それでもその話をどれだけマンガに書き込めたかは疑問です。少年マンガという点から、制限も多いはずです。ただその限界に挑戦していると感じました。
戦争は私も体験していないし、どこか「臭いものに蓋」の感覚で見ないようにしている人が、今の大人には多いと感じます。子供も読めるマンガでそれを表現しようとした荒川氏には頭が下がります。
作品としても名台詞が多いです。
キンブリーの「目を背けるな」の台詞。ただの悪役の台詞ではなく、考えさせれるものです。
これは戦争がない時代でも、例えば私たちは生き物を殺して生きている。しかしと殺場を見ることすらしない。目を背けない努力を大人すら今は怠っていると感じます。そういう意味ではこのキンブリーというキャラは「まともな人間」です。
キングブラッドレイの「神」についてのくだりも印象的です。
ノックスの「医者なのになんで人を殺しているんだ」や「おっさんは子供が殺し合うところは見たくない」。彼の人間味あふれる葛藤と苦悩、そして家族への想いはイシュバールの悲惨さを最もよく表現しているとすら感じます。
そしてマスタングの「理想を語れ」
青臭いかもしれませんが私も凹んでもなお、理想を語れる大人でありたいです。
これは戦争か?
イシュバール殲滅戦は凄かった!ここまで書き上げた荒川先生に感服しました。
…ところで、これって無差別虐殺(ホロコースト)であり戦争ではないですよね?これを見て「戦争の悲惨を知った」という意見がありますが、戦争とはチョット意味合いが違う様な…。(決して批判ではないのであしからず)
それにしても、女・子供を含む民間人のイシュバール人を『殲滅』って無茶苦茶だなι

